料理教室の冷蔵庫の中にはいったい何が入っているのか、皆さんは気になりませんか?
今回は、我らが岩木みさきが主催する料理教室の拠点「misa-kitchen(ミサキッチン)」の
冷蔵庫の中をのぞいてみました!
まず、とびら部分はこんな感じです。
色々な調味料がキレイに並んでいますね。
料理初心者さん向けに、家庭料理を中心に教えられているので、一般家庭の冷蔵庫と大きくは変わらない
雰囲気です。
そして、メインスペースはというと…
ドーーーーーン!!
みそみそみそみそみそ・・・Σ(・ω・ノ)ノ!!
庫内は、無数のみそで埋め尽くされていました…
写真には納まりきれていない奥の方、上の棚にもみそがギッシリ!
こちらは、一般家庭の冷蔵庫の中とはかけ離れてますね(汗)
取材スタッフ一同(以下:ス):「うぁ~~~凄い!これ、何種類くらい入ってるんですか??」
岩木さん(以下:岩):「ずっと入れ続けてきましたけど、ちゃんと確認したことはがないので… 冷蔵庫から出して並べてみますか?」
ス:「いいんですか…? ぜひ、並べてみたいです!!」
というわけで、テーブルの上に全部出してみることになりました♪
冷蔵庫をピーピーいわせながら手分けして運び出すこと数分…
出てきたみそたちがこちら!
ジャーーーーーン!!
岩:「面白すぎる。ウケる~~(笑)」
ス:「ご本人の第一声がそれですか(笑) 確かに色んな意味で面白いですね!」
同じみそがいくつかあったので、それらを除いてもこれだけの量。
一般のスーパーでは滅多にお目にかかれないご当地みそがほとんどです。
全国各地の蔵元さんやお店からいただいたり購入したりしたものだそう。
真っ赤な紅麹や十穀、なめ茸が入ったみそ、パッションフルーツのような香りがするみそ、
クラッシック音楽をかけながら熟成させたというみそ、おかずみそやパウダー状のものもあります。
数えてみると、なんと78種類もありました!
毎日消費し続けて減っているのでこれでもちょっと少ないほうかも、とのこと…
多いときには野菜室もみそでいっぱい、熟成を止めたいみそは冷凍庫にも入れていたとか。
(冷蔵では熟成が進むため、お気に入りの味で止めたいときには冷凍庫に入れるといいそうですよ。
カチカチに凍らないので使い勝手は問題無いですし、特に味にこだわる方には冷凍がお勧めです!)
今は、冷蔵スペースだけでこれだけあるので、もしかしたらトータルで100種類近く入っていたときもあったかもしれませんね。
おばあさまから孫へ 世代を超えて引き継がれた手作りみそ
中には、市販されているものではなく、シンプルな丸いタッパーに入れられた手作りのみそもありました。
現在は亡くなられている、岩木さんのおばあさまの手作りみそ。
料理家として独立した7年前に譲り受けたものだそうです。
岩:「あぁ、おばあちゃんのみその香りだぁ。このおみそでよく焼きおにぎりを作ってくれたので、ごはんに付けて食べたくなる香り… もっと早くみその作り方とか、梅干しの作り方を直接教わっておけばよかったですね。梅干しもみそも漬物も、おばあちゃんは全部手作りしてました。小さい頃は意識してなかったですけど、ずっと生みそで育ってきたんだなぁと後になって気づいたんです」
岩木さんがみそに関心を持ったのは、ご本人の食に対する想いに加え、少なからずおばあさまからの影響もあったのでしょうね。
〝受け継ぐ〟ということに対する意識の高さの原点を見つけた気がしました。
各地の蔵のみそひとつひとつにも訪問時の思い出が
2年前、みそ蔵巡りを始めたばかりのころは、スケジュール的にも費用的にも、
地方へ出向くのがなかなか難しかったそうです。
他の仕事で岡山に行ったついでに勢いで山口へ急行。2~3時間滞在しただけで帰りの飛行機に間に合わせるため岡山にとんぼ返り、なんていう弾丸的なスケジュールで蔵を訪問したことがあったそう。
そのとき突然訪問した山口のみそ蔵は、一馬本店さん。今でも親交があり、大変協力的なみそ蔵さんだといいます。
現在は九州へもたびたび仕事で向かうけれど、当時は簡単には行けなかったよなぁ…
と、思い返しながらしみじみする岩木さんでした。
長野のみそ蔵・井上醸造さんに最初に訪問した際は、ご家族以外の人に蔵の中までは見せられないということで、蔵見学を断念したそう。
でもその後、諦めきれず何度かお願いしたところ熱意が通じ、見せていただけることに。
蔵の中に足を踏み入れたとき、その神聖な空気とご主人のお気遣いに感動して号泣してしまったそうです。
他にも、ガチみそをはじめとする、みそひとつひとつには数々の素敵なエピソードがありました。
超レア物も発見しましたよ!
手のひらの上に乗った、黒くて乾燥した物体。
実はこれもみそ。27年物の米みそなんです。
2年前に糀屋川口さんから25年物の状態で譲り受け、さらに2年経過しているので27年物。
それだけの年月を経てももちろん腐っていません。
もともと熟成が進んでいて濃い状態だったものが、量が少なくなるにつれて徐々に水分が抜け、
さらにギュッと凝縮されて旨味の塊に!
そんな貴重なみそを少し試食させていただきました。
舌の上に置いてじっくり味わってみると、次第に濃厚で深みのある味わいが口の中に広がります。
米みそでありながら、豆みそのような強い旨味を味わえました。
今回、「misa-kitchen」の冷蔵庫内のみそを全部出してみて、
たくさんのエピソードと岩木さんの想いをうかがい、
改めて〝みそ〟の可能性の大きさと、岩木さんとみそ蔵さんとの貴重なご縁を感じました。
楽しくもあり、感動もあり、なんとも感慨深いみそ体験でした~!