2018/01/30

庶民にはかかせないみそ、ことわざが数多く誕生

みそのことわざ

庶民にかかせないみそ、ことわざが数多く誕生

日本人にとってかかせない食品のひとつのみそ。元緑8年・1695年に発刊された「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)」では、「みそは1日もなくてはならないもの」と記されています。みそは、「気を穏やかにして元気をつけ、血のめぐりを良くするもの」「百薬の毒を消すもの」「当時は貴重だった塩分やたんぱく質などの栄養源がたっぷり詰まったもの」などと認識され、素晴らしい健康食という位置づけでした。

現在もみその効用は、さまざまな研究班から発表されています。がんや生活習慣病の発生率を下げる、病原性大腸菌Oの予防、老化予防、糖尿病の改善など。また、みその塩分は血圧には影響がない、むしろ血圧低下作用をもつという研究論文も発表されています。

まさにスーパーフードみそ。先人たちは体感をもち、みその凄さを感じていたのではないでしょうか。各家庭で仕込む「手前みそ」が当たり前となった江戸時代。この時代から、さらにみそを用いたことわざや、慣用句などが多く登場したといわれています。

ことわざと慣用句はごっちゃになりがちですが、ことわざは文章や句の体をなしていて、それのみで簡潔な意味を示します。今回はまず、ことわざからご紹介。みその凄さや大切さを表すものが多く、いかに庶民にかかせないものだということが伺えます。

 スーパーフードみその凄さを表すことわざ

・みそ汁は朝の毒消し

朝、みそ汁を一杯飲むと体の毒だしをしてくれる。健康に良いので飲もう。

・みそ汁は不老長寿の薬

みそ汁を飲んでさえいたら、体は丈夫で長生きできる。

・みそ汁一杯三里の力

1杯のみそ汁を飲めば、3里(約12キロメートル)歩いても疲れない。

・焚火(たきぎ)一丁、みそ雑炊三里

焚火の温かさが続くのは一丁(一町。約110メートル)だが、みその雑炊を食べたら3里(約4キロメートル)は温かいので歩ける。

・生みそは腹の妙薬

良質なみそは腹の調子を整える薬にもなる。

・みそは七色の妙薬

みその使い方はいろいろ。使用方法次第でいろんな味を出せる。

・みそで呑む一杯、酒に毒はなし

酒も百薬の長だが、みその組み合わせはなおよい。二日酔いや悪酔いもしない。

・煙草好きにみそ汁

みそ汁はタバコの毒をおろす。

・みその医者殺し

みそは良質な栄養源のため、みそを食べていると病気にならない。

 

 なによりも、みそにお金を使おうということわざ

・医者に金を払うよりも、みそ屋に払え

病気になり医者に金を払うよりも、普段からみそ汁やみそ料理を食べるためみそ屋に金をつかうべき。

・着物(かかあ)、質に入れてもみそを煮ろ

貴重な着物や大事な女房を質に入れても、みそを作りなさい。

・五割の金を借りてもみそをつくれ

金を借りてもみそ作りだけは怠らないこと。

 

 みそづくりをしっかりという戒めのことわざ

・みそ桶は厠(かわや)のそばに置け

何度も用をたすように、1日に何度もみそ桶を見て、熟成過程を見守ること。

・みそが腐ると人が死ぬ

みその手入れを絶対にさぼってはいけない。

・みそが酸っぱくなると、その家に不幸がある。

みその腐らせないようしっかりと手入れをすること みそを大事にすること。

・みそを買う家には蔵は立たない

昔、みそは家庭で作るものだった。みそを店で買うような家はお金が貯まらない。

 

みそをもちいた例え

・手前みそと鮎自慢

自家製みそが一番うまいと自慢することと同じ。自分の故郷の鮎が一番おいしい。

・女房とみそは古いほど良い

・医者とみそは古いほど善い

経験豊富な方が良い、みそは熟成過程を経て味がなじみおいしくなる。

・下駄に焼みそ

焼みそは、板にみそを付けて焼いたもの。焼みそと下駄は似ているが中身は全く異なる。

・バカの三杯汁

みそ汁を3杯おかわりするのは図々しい。飲みすぎはよくない。

・みそ漉しで水をすくう

みそ漉しとは竹で編んだかカゴ。いくら苦労しても一向に効果がない、無駄骨。

・みそに入れた塩はよそへ行かぬ

みそに入れた塩はわからなくなるが、みその熟成や味に役立っている。手助けしたことは、のちに自分のためになる。

・みそ汁で顔を洗え

目を覚ませ、はっきりしなさい。

・みそのみそ臭きは食われず

みそ臭いものは良いみそではない。露骨に専門分野をひけらかす人は、本物の専門家ではない。

コメントを残す

*

CAPTCHA