2019/10/12

《武豊 秋のおもてなしキャンペーン》蔵紹介③伊藤商店/愛知県武豊町(たけとよちょう)

“武豊 秋のおもてなしキャンペーン” 蔵紹介③伊藤商店/愛知県武豊町

伊藤商店は、江戸時代文政の頃(1818年頃)創業された約200年続く武豊町でも老舗の蔵元さんです。

初代・伊藤傳右衛門(でんえもん)が造り酒屋として尾張の国の大足村(おおあしむら:現・武豊町)にて
銘柄「日出山」を製造されていました。六代目以降その酒造技術を活かし、みそ・たまりの製造を試み、
現在9代目の伊藤冨次郎さん、10代目の伊藤将幸さんがその伝統技術を継いでいます。

美味しいみそやたまり醤油を造るには “麹造り” が一番大事だとされています。
9代目の冨次郎さんは麹造り60年のベテラン麹職人。
全国各地の蔵ごとに色々なこだわりの製法がありますが、
伊藤商店では大豆をきなこ状にして麹菌と混ぜてみそ玉を造るところが他とは異なるポイントです。

小さな頃から9代目冨次郎さんの様子を見ながら育ったという将幸さん。
ご自身が蔵を継ぐことへの決意は自然なものだったそう。

蔵の中には天保時代(1831年~)から約180年使用されている木桶が約70本あり、
蔵や木桶に住み着く菌を家宝として代々大切に守り続けています。

蔵の入り口にあった木箱には「安政6年」(1859年)の文字が確認できます。
菌は目には見えませんが、蔵に訪れるとその空間には確かに生き物が住んでいることを感じられるでしょう。

「自分の役目は良い物を造り続けること、そして色々な方に気に入っていただけたら嬉しい」
とお話して下さった将幸さん。

現在、たまり醤油はフランス、オーストラリア、アメリカにも輸出されているとのこと。
豆みそやたまり醤油の良さをもっと知ってもらいたいと、化学調味料不使用のなめ茸商品も開発。
著名な和食料理人、パティシエの方々も蔵を訪れています。

木桶仕込みだから醸し出せる味わいと風味、まごこころ込めて製造されている
将幸さんの想いを伺いに、ぜひ老舗の伊藤商店さんへ伺ってみて下さい。

店舗情報

*伊藤商店
*住所:愛知県知多郡武豊町里中54
*電話:0569-73-0070
*営業時間:9:00~17:00
*定休日:土・日・祝
*サイト:http://www.kuramoto-denemon.com/

コメントを残す

*

CAPTCHA