2018/03/09

うどん×白みそ×あんこ餅!讃岐の郷土料理が堪能できる〝かなくま餅 福田〟

記事/写真:実践料理研究家 岩木みさき

 

1月の小豆島訪問の際、船に乗るまでに数時間空きが出来たので、走れば色々回れる!と香川県内を巡ることにしました。
香川県といえばうどん!その時に伺ったお店のご紹介です。

 

有明の海へと流れる香川県を代表する川・財田川(さいたがわ)沿いにある「本場 かなくま餅 福田」。
明治後期に創業された100年以上続く老舗です。
JR予讃線(よさんせん)観音寺駅下車、タクシーで約6分、徒歩約30分のところにあります。
(想像以上に距離があるので、タクシーがオススメです。)

店名である「かなくま」は、中世までは「鹿熊」と書かれていたそうで、鹿や熊に出くわす土地だったことが由来だそう。海にも近いことから流通の休憩場所になり、力がつき腹持ちの良い餅を目玉にしてお祖母様の代からご商売を始められたそうです。

讃岐の郷土料理である「白みそ雑煮うどん」はアン餅が入っていて、いりこの島と呼ばれる近隣の伊吹島産のいりこを使用した出汁をベースに、白みそが使用されています。

「白みそのうどん?」「うどんにアン餅?」と思いつつ、実際に食べてみたい欲で向かう岩木。
行きのタクシーでは運転手さんが「アン餅も伊吹のいりこも最高だ!」と熱弁してくれました♪

 

伺ったのは丁度昼時、店内はサラリーマンの方をはじめたくさんのお客様でにぎわっていました。

(お写真は了解を得て撮影させていただいています。)

 

店内に入るとすぐに席に通していただき、メニューを選択。
今回はもちろん「白みそアン雑煮うどん」!

 

入り口正面にはガラスのショーケースがあり、朝6時から仕込みをされているという赤飯・おこわ・お稲荷・おはぎなどが並んでいます。

奥にはとても長い串に刺さったおでんがありました。

↑おでん(¥100(税込))

おでんにつけるのは甘めのみそだれ。白身魚の練りは20cmくらいあって特大!あとはスタッフさんにオススメいただいた牛すじ♪

 

↑ 白みそアン雑煮うどん(¥560(税込))※11~3月末までの冬季限定

まわりでは一般のお客様も観光客であろう方も、かなり高い確率で注文されていました。

 

↑アン餅は2個入り                      ↑アン餅がとろりーん

アン餅が入っているのが特徴で、白みそは香川県内のみそ屋「イヅツみそ」さんのものを使用されているそうです。
イヅツさんの白みそはしっかり甘みもありつつ塩味も感じられるなめらかなみそです。

この白みそアン雑煮うどんも想像よりも甘くなく、出汁がきいている感じ。
輪切りのにんじん、大根、油揚げも入ってボリュームがあります。

 

もともとは昭和初期から代々続く餅屋さんならでは、あん餅は1つ1つ手作りされ遠赤のガス火でこんがり良い色が付くようにじっくり焼かれます。
( そのまま食べたい(*´罒`*) )

 

麺はコシがあり、つるりん!とした食感!!

 

帰りにミニおはぎを買おうかと思ったのですが、食事をしている間に売り切れてしまったので普通サイズを購入し、出来たてだったのでその場でいただきました。
出来たておはぎはまだほんのりあたたかく、優しい甘みのやわらかい食感で、とにかくまんまるい形がとっても可愛い。
他にも小餅・アン餅・塩アン餅なども出来たてで販売されています。

お昼時に伺ったため最初は取材は控えようと思ったのですが、お声がけしてみると快くお写真も撮影させていただき、おはぎと一緒にお茶もお出しいただき、とてもご丁寧にご対応いただきました。

11~3月の冬季期間に香川県に訪れた際は、また寄りたいと思います。

ちなみに・・・帰りのタクシーの運転手さんには「旨い塩ラーメンもあるから時間があれば連れてったのによぉー!」と。
今、うどんモリモリ食べてきたよー!と思いつつ。笑
満腹すぎるお腹と一緒に心もいっぱいに。タクシーの皆さんお熱い方が多かった。
時間があったら本当に行ってみたかったなー!笑

 

「本場かなくま餅 福田」
営業時間:AM6:00~PM5:00(うどんは10時より、売り切れ御免にて閉店)
定休日:毎週月曜日
アクセス: JR観音寺駅下車、タクシーで約6分、徒歩約30分
住所:〒768-0014 香川県観音寺市流岡町1436-2
TEL 0875-25-3421/FAX 0875-25-3703
HP:http://www.kanakuma-fukuda.jp

コメントを残す

*

CAPTCHA