「みそコラボ」は、岩木が素敵だなと思う方々にみそとコラボしていただく企画です。
今回は「小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄さん」にご登場いただきます。
小池精米店さんは東京・原宿の交差点裏にあり、配達もしてくれるお米屋さん。
色々な仕事でお世話になっていますが、販売だけでなくお米にまつわる色々なことを教えて下さいます。
沢山のメディアにご出演されており、各地の田んぼに探訪されている様子もブログで更新されています。
和食にかかせないみそのおとものごはんについて、小池さん情報をぜひチェックしていただきたいです。
「味噌と米」は古くて新しい組み合わせ
私が申し上げるまでもなく、米も味噌も古くから日本人に親しまれてきた食材です。
例えば戦国時代、兵隊達に兵糧として米・味噌・塩が配布されていたように、
日本人の食生活を語るうえで必ず出る組み合わせです。
ただ「味噌と米の相性を見る」機会はあまり見られません。
もちろん「味噌汁と白米で朝食を」は鉄板ですが、
この場合の味噌はおかずではなく汁物なので、お米との相性を問うことはありません。
そう考えると、実は「味噌と米」は古くて新しい組み合わせなのかもしれません。
「このお米はどの『めしのとも』と合いますか?」
よくお客様から「このお米はどの『めしのとも』と合いますか?」という質問を受けます。
その際に私は「感覚」ではなく「理屈」で説明いたします。
そのメソッドを「味噌と米」に当てはめてみましょう。
味噌とごはんの相性を見る場合、それぞれの特徴を切り出して下表のようなマトリクスにまとめます。
ごはん | ||||
旨みがある | 粒が張っている | 粘りがある | ||
味噌 | しょっぱい | 旨みがしょっぱさを中和 | 問わず | 粘りがしょっぱさを包む |
コクがある | 旨みがコクを受け止める | 問わず | 問わず | |
ねっとりしている | 問わず | 味噌が粒にまぶさる | 粘り口の中で混じり合う |
こうやって見ると味噌に合うお米は、「粒が立ち、旨みと粘りが適度にある」お米が向いているといえます。
品種で言いますと、つや姫、さがびより、きぬむすめ、ひとめぼれ、会津コシヒカリ…といったところです。
「ウチの味噌に合うお米」発見メソッド!
お米も味噌のように様々な種類があります。
このメソッドを転用すれば「ウチの味噌に合うお米」にたどり着けることができます。
この記事をきっかけに是非とも「相性」という切り口で味噌とお米を見て頂ければこれ以上のことはありません。
なお我が家では都内ではよく見られる信州みそを日常的に使っています。
小池家はもともと長野の出自ということもあり、我が家の味のベースになっています。
コクという面ではやや物足りないかもしれませんが、一口食べると心からホッとすることができる味です。
【プロフィール】
小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄
神宮前・原宿に戦前から店を構える創業80年原宿で唯一の米屋の三代目。
「お米マイスター」のなかで数少ない「五ツ星」の保有者。