2018/01/27

基本の味噌汁レシピ このコツさえつかんでおけば間違いなし

みそ汁ブームの到来!?

首都圏、中京圏、近畿圏の3地域に在住の20~59歳の男女、計1,500人を調査対象とした『三大都市圏における、朝食調査』(※株式会社ミクロマル調べ)によると、実際に朝食でみそ汁を飲んだことがあるのは全体の4割弱。しかし、〝理想の朝食〟として約6割の人がみそ汁を挙げていました。

現代では、若者を中心に和食離れが進んでいるといわれています。でも、美味しさだけでなく健康効果も科学的に実証されてきたことで、みそ汁を食事に取り入れたいという意識は強まっているようです。

平成25年には、日本が誇る〝和食〟がユネスコ無形文化遺産に登録されました。世界的な健康ブームの高まりもあって、比較的低カロリーで栄養価の高い豆腐やみそが海外でも注目されるようになりました。〝ミソスープ〟というだけでどんなメニューなのかが通じるところも多くなってきたそうですよ。

 

美味しいみそ汁の基本的な作り方

具材によって作り方は少しずつ変わることもありますが、基本は同じです。今回はごく一般的なみそ汁の作り方をご紹介します。

1.だしをなべに入れて中火にかけ、煮立たせる

大根、ニンジン、ごぼうなどの根菜類をはじめとする硬くて煮えにくい野菜や、実そのものからも美味しいだしが出る肉や魚などは、最初から鍋に入れた状態で煮始めます。

2.火が通りやすい具材は煮立ってから入れる

だしが煮立ってから、葉物野菜やわかめ、煮崩れしやすい豆腐などの比較的火が通りやすい具材を入れます。

3.具に火が通ったら火を弱め、みそを入れる

お玉にみそを入れて適量のだしをすくいとり、菜箸や小さな泡だて器などでみその塊がなくなるまで溶きます。みそがだしに溶けて液状になったら、鍋の中に入れます。

4.沸騰する直前の〝煮えばな〟のタイミングで火を止め、お椀に盛って食卓へ

〝煮えばな〟とは、汁物の具材や溶けたみその動きがゆらゆらと揺れる程度の、沸騰する直前の状態をいいます。鍋底からフワッと花が咲いたように見えることから、そう呼ばれるそうです。グラグラ煮るとみその香りが飛んでしまうので注意して、煮えばなが確認できたら火を止め、お椀に移します。

三つ葉や長ねぎなど香りを楽しむための〝吸い口〟は、みそ汁をお椀に盛った後で散らしたり、添えたりします。

みそ汁が美味しいのは最も香り高い作り立てのとき。他の料理はすでに食卓に並べ、最後にみそ汁を仕上げて出すといいでしょう。

 

具材には役割分担があるんです

みそ汁の具材には、主役となる〝椀種〟、主役を引き立てる〝椀妻〟、香りのアクセントとなる〝吸い口〟というふうに分けられるのをご存じですか?

椀種には、肉や魚などたんぱく質を多く含む具材や、旬の野菜など存在感があって季節性の高いものを使います。

椀妻は椀あしらいともいい、葉物野菜やししとうなど緑色の華やかさでお椀に彩を加えるものが中心。名脇役的な存在です。

 

 

吸い口は、ゆず、三つ葉、長ねぎ、しょうが、みょうがなど、香りや個性的な風味をプラスするもの。見た目もキレイなので、少し添えるだけでみそ汁の印象がぐっと贅沢なものになります。他にも、ワサビやからし、山椒に七味唐辛子など、ピリッとした刺激と独特の香りを加えるもの。ごまや木の芽、クルミなど、香りや食感、コクを加えるもの。椀種がお馴染みの具材だったとしても、吸い口の選び方次第でバリエーションが一気に広がりますよ。

 

旬の具材がたっぷりのみそ汁で栄養補給!

ただでさえ栄養たっぷりなみそと、ビタミン、ミネラルが豊富な野菜、たんぱく質が含まれる肉や魚が組み合わさることで、みそ汁は究極の一品に。特にその時々の季節でとれる旬の食材を具材にしてカラダに自然が持つエネルギーを取り入れれば、健康維持の強い味方になるでしょう。1日1杯のみそ汁は私たちの健康的な生活をしっかりとサポートしてくれる、とてもありがたい存在なのです。

 

オフィスでも手軽に一杯 〝マグカップみそ汁〟

だしの取り方は意外と簡単でしたよね。具沢山みそ汁は栄養がたっぷりだということも分かっていただけたかと思います。みそ汁を毎日の食事にプラスしたいと感じていただけましたか?

そうはいっても… やっぱり忙しい朝に作っている時間は無い! なんていう声も聞こえてきそうですね。理想は丁寧にだしを取った具沢山みそ汁ですが、あまりカンペキを目指そうとしなくても大丈夫。

前日に作っておいただし汁を温めてマグカップに入れ、そこにお気に入りのみそを溶かせば超簡単みそ汁の出来上がり。だしの作り置きが無ければ、お湯を入れて顆粒和風だしや削り節を入れるだけでもOK

欲を言えば、やっぱり旬の野菜がたっぷり入った具沢山のみそ汁がおすすめです。でも、だしにみそを溶かしただけのマグカップみそ汁でも、みその栄養素や発酵食品の恵みをカラダに取り入れることができます。そう考えれば、日常的にみそ汁を飲むのは簡単なことだと思いませんか?

朝食はオフィスで軽く済ませるという人でもこれなら抵抗は無さそうですし、休憩時間にみそ汁でホッと一息、なんていいリフレッシュタイムにもなります。

会社の給湯室の冷蔵庫に数種類のみそが並んで入っているなんていう光景も珍しくなくなる日がくると嬉しいです!

 

みそ汁のおすすめレシピ:【みそ探レシピ】「豆みそのしじみ汁」

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