The 6th Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh City
2019年1月19日(金)・20日(土)の2日間開催された
『The 6th Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh City(第6回ジャパンベトナムフェスティバル ホーチミン) 』
JETRO(日本貿易復興機構)様からのご依頼で味噌のワークショップ講師をさせていただきました。
フライトや会場等では(株)近畿日本ツーリスト様、
イベント運営では(株)AAB様に大変お世話になりました。
JapanVietnamfestival=JVFは今年で6回目となるベトナム最大級の来場者数を誇る日越交流フェス。
昨年の来場者数は18万人だそうで、今年も30℃を超える晴天の中、会場は沢山の方で溢れていました。
味噌食べ比べワークショップ
海外での仕事は初めて!その初めてが味噌のことで嬉しい限りです。
30名参加出来る30分のワークショップを1日2回、2日間で合計120名様以上の方に
お味噌のことをお伝えさせていただきました。
私は日本語で話して、ベトナム語に通訳していただきました。
通訳が入るので、出来るだけ分かりやすく簡潔に話すようにと努めました。
▲つくってくださったベトナム語の資料(両面) ▲みそ汁Instagramも掲示してくださいました
・味噌は1300年の歴史ある日本の和食に欠かせない伝統的な調味料であること
・原材料は「大豆」「麹」「塩」で、大豆を蒸すか茹でて潰したものに麹と塩を混ぜて発酵させること
・発酵には身体に良い働きをする微生物が関わっていること
・麹の種類が変わると「米味噌」「麦味噌」「豆味噌」になること
・熟成期間や温度で色が変わること
・麹と塩の量で甘くなったりしょっぱくなったりすること
・今はFRP(プラスチック)容器で造られていることが多いけれど木桶という伝統製法で造られている味噌もあること
・私はその木桶仕込みの味噌をガチみそⓇと名付けて日本全国を探訪していること
・日本人は基本的に味噌汁に使用していること
・そのまま野菜をつけて食べられること
・ベトナムで売っている調味料で味噌と合わせたら美味しい調味料の紹介
・ベトナム料理だったら「バインミー」や「フォー」にも使用しても合いそうだということ 他
▲(左)バインミーと(右)フォー:ベトナムでは主に朝食に食べられる一般的なメニュー
「変わらずに伝えたいこと」と「時代やその場に合わせて変えて伝えていくこと」両方が必要だと思うのです。
味噌のことを知っているベトナムの方は8人に1人くらいでした。
1日3食の中でも朝と昼は屋台や外食で食事をすることがほとんどで夕食もサッとつくる程度の食事文化。
味付けは全体的に甘めで、調理方法は油を使ったり油脂の多いものも多く見られます。
その中で味噌を取り入れてもらうには?
イベント前日に近隣のスーパーと百貨店に足を運び、市場調査をしました。
当初は豆腐+にんにくなどの味付けをしたディップを出す予定でしたが、甘くした方が良さそうだと思い
急遽ホテルで試作を行い、甘いディップをクラッカーと一緒に試食に出すことにしました。
絹豆腐+砂糖+ココナッツパウダー+みそ=ココナッツとキャラメルの様なナッツの風味を感じる甘いディップに
「出来る限りその現場に合った対応をしたい」
「すぐに実践してもらえる提案をしたい」という想いをご理解くださり、
急な変更を承諾してくださった担当のH様、ありがとうございました。
会場ではみそ探訪記に掲載しているみそ探レシピの動画も流していただき、
フレンチトーストに使用したり、ガパオライスやホイコーローなど
炒めものに使用出来ることも分かりやすくお伝え出来ました。
立ち見の方も沢山いてくださり、うなずいたり、へーと反応してくださりお話しやすかったです。
▼動画はこちら
「みそフレンチトースト」 https://misotan.jp/miso-frenchtoast/
「みそガパオライス」 https://misotan.jp/miso-gapao-rice/
「豆みそのホイコーロー」 https://misotan.jp/twice-cooked-pork-with-bean-miso/
「豆みそのブラウンシチュー」 https://misotan.jp/brown-stew-with-bean-miso/
【食べ比べに使用した味噌】 ※全て木桶仕込みの「ガチみそⓇ」
その他、まんべんなく手があがり、味噌は世界共通、好みなんだなぁと思いました。
とお話してくださった男性もいらっいました。
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「ベトナム風にお味噌汁を作ったらどんな具材が合ういそう?」
という質問を投げかけると「カニ」「エビ」「色んな野菜」という声があがりました。
「色んな野菜、そうだよね。なんでも良いんですよ」って
参加者から出た意見をみんなでシェアすることで浸透する。
ただ伝えるだけでなく、体験してもらい、考えてもらうことで、実際に実践しやすくなると思っています。
日本語が上手な方が想像以上に多く驚きました。
「ありがとうございました」と丁寧にお辞儀をしながら会場を出て行かれる皆様に心がとても温かくなりました。
「みそ美味しいですね」「使ってみます」のお声をいただけたことも嬉しかったです。
▲裏方作業で一生懸命サポートくださった、とても可愛いお2人。
日本語を話せて、書けて、今年は日本に行くんですと嬉しそうに話してくれました。
ありがとうございました。日本に来たら色々なお味噌汁を飲んでみてね。
▲ワークショップでお世話になったスタッフの皆様と一緒に。
とても丁寧に作業してくださり、スムーズにすすめることが出来ました。
通訳をしてくださったTさん、沢山のお気遣いをありがとうございました。
追加で参加になった方へ迅速に対応くださったり、座れない立ち見の方々へ試食の対応をしてくださったり
味噌汁を出すタイミングも毎回ばっちりで、素晴らしい連携でした。
皆様、本当にありがとうございました!!!
今回、このような貴重な経験をさせていただき、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
どこにいても、相手が誰であっても、伝えたい、伝えるべき味噌のベースは同じであると改めて思いました。
「どう伝えるか」が大切。
これからもっと多くの経験を重ね、色々な方の環境を理解し、視点を持てるようにし
みそを使うという行動と実践に繋げていけるようになっていきたいと思います。
*おまけ*
空き時間に出来るだけ色々回りたい欲!で、バイクにも乗ってみました。
もしかして人生初めてのバイクだったかも…?
ベトナムはバイクが基本で道路にはぎゅうぎゅうの状態で走っているのですが、
どこかに行くわけでなく乗っていることが多いそう。
バイクに乗るととても風が気持ちよくて、ベトナム人の皆さんがずっと走っている気持ちがわかった気がします。
バインミーのお店は店舗や屋台合わせて沢山ありますが、ここが大きくて美味しいとのこと。
基本のバインミーは鶏と豚がミックスされているらしく、こんな感じでペースト&ハム系の組み合わせだそう。
フォーも色々食べましたが、教えていただいたここはピカイチでした!
スープはすっきりした鶏だしで、ライムもはもちろんだけど、
生のレモングラスの葉がめっちゃくっちゃ!美味しかったです。爽やか!!
他にも路面店、ベトナムコーヒー屋さん、レストランなど色々食べ歩きしましたが
こちらのレポは今月中に岩木みさきのブログで紹介したいと思います♪